人生洗濯選択

 

いよいよ私の年代にも結婚ラッシュという波が来た

みんなこぞって海へと繰り出し

その波に乗って楽しんでいるが

私はまだその海にさえ行っていないし

なんならまだまだ家の布団の中である

まだまだここから出るつもりは毛頭ない

 

結婚を考えなかったわけではないが

不誠実さに呆れてお別れしてしまった

「君とは結婚しか考えられないし幸せにするよ」

 

学生時代同棲を切り出されたが

彼の口癖は「金がない」

そんな人とずっと一緒にいたいと思うだろうか

我慢してばかりで疲れてしまったのだ

よくそんなこと言えたなと今でも思う

 

彼は彼女は絶やさずいるようだが結婚はしていないらしい

忘れた頃に定期的に生存確認をするかのように連絡してくるのだが

暇つぶしであれば他を当たって欲しいものだ

 

こんなこともあった

共通の知り合いを通じて私の様子を伺ってきたり

鬱陶しすぎて本当のような全くもって嘘の事実を伝えてもらった

それから連絡は来てない

 

会社選びももっとがんばっていれば違ったか

 

もっと食わず嫌いせずパートナーを選んで共に歩いていたら

 

あの時あれを食べなければ

 

あの時ジムに課金しなければ

 

しかしいずれもふとした時に思い出すのだ

 

あの時あの選択をしていれば

 

人生は選択の連続で迷路ある

 

産み落とされたその時からあらかた運命というものは決まっているものだが

大きく逸脱しようとするとやはり軌道修正という名の邪魔が入るのだ

なるほどよくできている

 

今私は幸せだろうか?