未来の話をしよう

 

大切な友人が死んだ

異性だったが異性関係はなくて

でも相思相愛だったと自負できるぐらいには仲が良かった

お互いの家庭の事情もあり一緒になることはできなくて

私は別の人と一緒になった

ただ最初の人ともうまくいかず

次の人ともうまくいかなかった

 

私は呪いにかかった

 

あの人だったらと何度思っただろう

眠れぬ夜を幾度となく過ごした

流れ星を数えても流れなかった

叶わぬ夢だとその時悟った

 

あの頃の私たちは無力だった

時間はあったがお金も両親からの協力もなかった

自立できるほどのスキルはあったが先立つものがなかった

子供とは残酷だ

親とは残酷だ

 

生まれてくる時親を選んできたはずなのに

何の因果か、うまくいかなかった

これが今世の私の課題なのか

 

ほどなくして母が怪我をして習い事もままならなくなり

私は手持ち無沙汰になった

勉強しかできなかった、小学生の頃だ

 

別々の道を歩んだ君

死ぬのには急すぎた

早すぎやしないか

一緒に美味い酒を飲もうと誓ったあの日から

別の人と結婚しても

あなたを忘れなかった事などない

 

あなたはずっと私の中に生き続けていて

いつも笑顔で笑いかけるあなたが脳裏に焼き付いて

瞼を閉じても浮かび上がる映像

言葉は聞き取れず悔しい

 

来世に期待

今世はもう疲れたけど

私には守るべき命が2つあるし

もう少し待ってくれるかな、アイツなら

 

今世私はがんばって大往生してみせるから

来世は早く迎えにきてね