突然訪れる

なんの前触れもなく訪れる

 

愛しているあの人が

たくさんの人に愛されているあの人が

 

いつも当たり前だと思ってる

いつもいて当たり前だと思ってる

呼吸をしていて

場所や時間は違えど

この世で同じ空気を吸って

生きているあの人が亡くなった

 

人はいつか死ぬ

 

悲しみはどこから訪れる

顔を見ても写真を見ても

思い出振り返っても

私の名前を呼ぶ声

抱き締めてくれる力強い腕

安心感包容力尊敬する人柄

笑顔でみんなを見守る暖かい眼差し

普遍的に永久的に続くとどこかで思ってた

 

後悔してももう遅いのだ

あの人はもういない

あの人たちはもういない

 

涙が止まらないと思ってた

突然すぎてなにもできない

なんならいつも通り過ごせてる

 

お母さんが泣いてる

みんなが泣いてる

 

涙が出ない私

 

どう思われてるのだろう

私はどう思ってるのだろう