はしる

 

月は満ちる

月は欠ける

月は陰る

月は光る

月の光に包まれる

 

太陽が輝く

太陽が照る

太陽が昇る

太陽が陰る

太陽が夕日が沈む

太陽の光に包まれる

ときに太陽の光は突き刺さる

 

月を目指して走る

太陽を目指して走る

 

影がうごく

影が付いて回る

影を追う

 

風が突き刺さる

鼻が冷たい

頬が冷たい

喉が痛い

 

息が白い

 

指が悴む

歯が軋む

 

全身に血が駆け巡る

脚が痺れてくる

頭も痺れてくる

 

耳の感覚がない

顔の感覚がない

 

でも脚は止まらない

 

全身の色が変わる

 

止まりたくない

 

血の味がする

 

全部取り込まれた感覚になる

全部一緒な感じがする

身体も内臓も骨も筋肉も血も水分も

ぜんぶぜんぶひとつのこたいになる

 

つかれたとまりたいやすみたい

しんどいくるしい

生きてる感じがする

やめたくないずっとつづけばいいのに

 

時はすすむ

このままとまれ

 

太陽が空に昇って輝いてるままがいい

月が空で光で満ちてるままがいい

新月でなにもきこえない

まっくらなままがいい

 

明るいのがいい

暗いのがいい

 

いんよう

陰陽

 

きょうはなんよう