運命の人

 

運命の人と宿命の人がいるって知ってた?

 

運命の人は何人もいて

宿命の人はたった1人だけらしい

 

そう思うと私は宿命の人にもうすでに会ってしまっているかもしれない。

そしてその人との関係はもう破綻してしまっている。

現世では宿命だったけど来世では一緒になる、出会う気すらしない。

まぁ仕方がない。

私も子どもだったし相手側も子どもだったのだ

未熟だったのだ、いたしかたない

 

逆に運命の人は来世でも会える気がする。

しかしそれはいつになるのか

 

若くて比較的綺麗なうちに死にたいと思っているけど、手相の生命線は左右クソ長いし手首まである、なんなら手首の線と交わってる

長生きする気満々じゃないか

 

そんだけ生きてりゃなんか起こるだろうなと思って生きてきた二十数年間

全くほぼ何にもなかったんだよな

 

凹凸のない人生なんかただの退屈じゃんか

私はどうやって生きていけばいい

 

 

いまのこと

 

欧州で国が対立している

ロシアがウクライナを侵攻している

死者ももう何千人と出ているらしい

 

日本からも義勇兵として志願する人々も多いという

義勇兵なんて言葉初めて知ったよ

 

今まで名のある戦争は歴史で見聞きしてきたし

直近ではイラク戦争が記憶に新しい。

しかし今回の世界情勢については私自身の心の中が

今まで以上にずっとズキズキ

モヤモヤ震えていて暴れている

その心を鎮めるのに毎日一苦労である。

呼吸が浅くなって息をすることさえ忘れてしまう

 

夢もよっぽどのことがない限り見ないのだが

変なものばかり見る

 

なぜなのだろうと考えてみた

 

前世が東欧出身だったからとか

初恋の人の目の虹彩の色素が薄かったからとか

その人がウクライナやロシアをルーツとする人だったからとか

前世がヨーロッパの塔に囚われた女性だったからだとか

そのまた前世が母親とうまく家族関係が築けなくて

小学生時代で肉体は滅びて

来世こそは良好な親子関係を築こうと

今の母親の前世の魂と約束してきたからなのか

私のオーラがウクライナの国旗の色を足した緑系の色だからとか

きっとそんなことが関係しているからだとか

そんなことはどうでもよくて

 

同じ人間同士なのになぜこんなことになるのだろうか

愛はどこへいった

慈しむ心はどこへいった

 

一昔前までは声をあげたりデモをしたりで訴えてきたが

今では(ほぼ)匿名のアカウントで意思表示ができる

なんと便利なったものか

 

 

争い事は老人が始めて若者が犠牲になる

 

 

 

女性として男性として人間として

 

女性として生まれてきて良かったと思ったことが一度もない

 

小学生高学年以降からは胸が膨らみ始め

生理も始まり運動能力も異性に劣り身長も伸び悩んだ

中学生以降は部活動では

異性に圧倒的な力の差を見せつけられ

女で生まれたことを呪った

 

生理の兼ね合いで

学校や体育の授業を休まなければならなかったり

陸上競技に至っては

胸が邪魔で綺麗なフォームで走れた試しがない

胸が揺れると痛いし幾度となく切り落とそうと思った

無差別に女性というだけで痴漢に遭う

 

思春期では剃毛がどうとか言って身体の毛を剃り落とし

生えてきてはチクチクして

チクチクしては剃って

何してんだと思いながら毎日を過ごした

 

太りやすくなった

浮腫みやすくなった

 

眉毛を整え、そのうちメイクも覚えて着飾らなくてはならなくなった

そうするとブスはより浮き彫りとなり

女性・ブスというだけで周囲からは好奇の目に晒される

いじめにも遭ったしいじめにも加担した

女社会、学校社会というものは残酷である

 

アルバイト先では仕事はできたが

後から入ってきた年齢は上だがかわいい人の方が

上司から気に入られて時給やシフトに差がついた

女は顔面なんだと昔から思ってはいたが

ここで実体験に基づき確信に変わった

 

整形すればこれはなんだと揶揄され

社会に出れば結婚してもしなくても昇進の話はなく

独身の年齢がある程度上になってから持ちかけられるようになった

男性は結婚したり子供が生まれたりすると

どんなに無能でも周囲からの信頼がなくても

目に見えて昇進していく

ここでもかと思った

 

子供を授かる予定さえないのに

毎年の婦人科系の検診は受けさせられ

到底人間がなるものとは思えない椅子に座らされて

脚だけガバッと広げられる

ここでこの体勢で出産するとなるとそんな予定がないこの私でさえなぜあんな滑稽な体勢にさせられるのだろうか、どうして人間として生物学的女性として生まれたのだろうと呪い気が滅入る

毎回人工的で無機質な冷たさを伴うクスコを突っ込まれ

綿棒でぐりぐり粘膜を採取される

冷や汗が止まらず生理でもないのに検診後は血が出ることもある

何が好きでこんなことせねばならんのか

 

なるかわからない子宮頸がんのワクチンに何万円も払って

それも定期的に打たなければならないとかそうじゃないとか

乳癌検診では乳をこれでもかというほど潰され

これがまた本当に痛いし痛いし痛いのだ

 

21世紀なのに

アトムがいてもおかしくないのに

AKIRAのネオ東京でもおかしくないのに

もっと技術は進歩していてもおかしくないのに

 

色んな情報が錯綜している中真実を見極める力が必要だ

自分がこれ以上不幸にならないためにも人を見る目は重要で

欺き欺かれるそんな人間社会にほとほと呆れたものだ

 

男性も男性で、男だからという理由で責め立てられたり

男性だからという理由で女性の方が優位になったり

重要なポストを任されたり

結婚して子供がいるのが一人前だと言われて

男なんだから優しくしなさい

男なんだから我慢しなさい

男なんだから男なんだから男なんだから

 

呪いのように囁かれ続けた言葉は今も

鎧のように足枷のようになっているだろう

 

男とか女とか疲れませんか

 

来世はもう疲れたが

タツムリやナメック星人のように雌雄差のない

世界線になった時は是非お願いしたいものだ

 

 

雨天順延

 

彼女はしばしば嘘をつく

 

大丈夫?

と聞いたら大丈夫じゃなくても

大丈夫!

という

 

好きなもの食べてもいいよ

と言っても本当は食べたいものがあっても

貴方の好きなものが好きだから

という

 

本当は話さなければならないことが山積みなのに

ごめんね

と言って話す機会を損失させる

 

一緒に暮らしたいね

ずっと一緒にいたいな

と彼女はいうけれど

一緒に暮らすなら絶対的に1人になれる空間が欲しいという

 

何が彼女をそうさせたのだろう

自分自身を抑圧する彼女はしばしば

感情が溢れて大爆発する

何度も別れようと言われた

しんどいから、苦しいから別れようと

 

でも一緒にいたいから

もっと彼女を知りたいから

お互い話し合って理解を深めて寄り添いたいから

別れない選択をした

別れない選択をしてもらった

 

彼女は結婚はしてもいいが苗字を変える気はなく

また子供も育てられる自信がないからいらないという

 

しかし彼女は産まれる予定のない子供の名前を

考えたりする

この漢字を使いたいとか

この名前は響きが苗字と合わないとか

男の子がいいとか女の子がいいとか

2人の間に生まれる子ならどっちでもいいよねとか

2人の子供は絶対可愛いよねと嬉しそうに話す

しかし彼女は子供は望んでいないのだ

 

彼女はしばしば嘘をつく

 

0.01ミリの壁を越えられずにいる

その壁を突破できたら彼女は変われるのだろうか

もっと素直に感情を剥き出してくれるのだろうか

しばしば嘘をつくことがなくなるのだろうか

 

一緒にいられるのが幸せだし

ずっと一緒にいられるし

2人でなら例え不幸になっても乗り越えられる気がするし

そんな自信があるけど

彼女はどうなんだろう

 

実体はあるのに実態が掴めない

くらげのような

霞を掴むような感覚に襲われるのだ